あなたが今、全力を尽くしているなら、それはやりすぎかもしれない。勤勉と最大限の努力を絶対視する環境で育てられ、努力なくして成功なしと教わった人は多い。しかし一部のコーチや企業の幹部は、持てる力を発揮するには努力はほどほどにしたほうがいいという。こうしたコーチや幹部によると、全速力で走ろうとすると実際にはタイムが遅くなることを示したフィットネスの研究がある。ある運動生理学者は、これ以上無理というところまで重いウエイトを持ち上げても、その少し手前でやめたときより筋肉のつきがよくなるわけではないと指摘した。運動でも何でもそうだが、コツは85%を目標とすることだ。完璧を目指すと情けない気持ちになったり、燃え尽きたり、逆にうまくいかなくなったりすることが多い。今四半期の目標は8割達成したら成功と考えよう。仕事でも健康でも趣味でも、完璧な成功か完全な失敗しかないという二分法で考える必要はない。
生産性の発揮、マジックナンバーは85%
最高の仕事をするには余裕を持とう
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