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【精神科医が教える】実は間違いだらけ…仲が悪くなった相手との関係性を修復するベストな方法Photo: Adobe Stock

とりあえず謝るべき?

誰かと仲が悪くなったとき、まずやるべきことは、時間をあけることです。

自分が悪いわけでもないのに、関係性を修復するために、とりあえず謝ろうとする人がいます。

自分が大人になったつもりかもしれませんが、じつはこれ、逆効果なんです。

焦らず時間をあける

自分が悪いと思っていないことについては、いくら関係性を修復するためでも、謝るべきではないのです。

そうかといって謝りもせず、何事もなかったかのように、いけしゃあしゃあと憎らしいほど平気な顔をして話しかけたり、メールやLINEを送ったりする人もいます。

これはこれで、よくないんですね。まずは、やはり時間をあけることが大切なんです。

そもそも仲良くすべき人なの?

しかし、多くの人は関係性を修復しようと取り繕い、一生懸命に余計なことをしてしまいがちです。そこは、じっと我慢することです。

そもそも相手は、仲直りすべき人なのでしょうか? もしかしたら、このまま仲良くしないほうがいいケースだってあるんです。

いい機会ですから、そのことを見極めてください。その次に自分が悪いのかどうか。もし自分に悪いところがあったとしたら、なにを変えればいいのかを考えましょう。

謝ることによる弊害

仲直りするにしても、仲直りの方法を間違えてしまうと、その後、うまくいかないなんてことはよくある話です。

たとえば、ふたりの間に上下関係が生まれて、関係性がギクシャクしてしまい、前ほど親密でなくなることもあります。

だからこそ、仲直りすべきだと思っても、すぐに謝らない。どういう状況で仲違いしたのかをよく考える必要があります。

客観的な意見をもらう

利害関係のない第三者に相談して、客観的な意見やアドバイスをもらってもいいでしょう。

そのまま採用する必要ありませんが、いろんな人の客観的な意見を聞いておくというのは、とても大事です。

自分が悪かったらきちんと謝る

そして、「やっぱり自分が悪いな」と思ったら、ある程度時間を置いたあとに、まず相手に謝罪する。

意地を張って謝らず、シレッと仲直りしようとする人が結構います。しかし、謝るべきことを謝らないと、ふたりの関係性にしこりが残ってしまうんですよね。

一見すると仲直りしたようでも、相手の心の中に許せない部分が残っているので、信頼感は取り戻せないままになりかねません。

徹底するべきこと

自分が悪いと思っても、妙なプライドで謝らない。逆に、自分が悪くないのに謝る。このどちらでも、ふたりの関係性にはしこりが残りがちです。

まずは時間をあけて、しっかり状況を見定める。そして、仲直りすべきかどうかを考える。

仲直りすべき相手で、仲直りしたいと思うのであれば、自分が悪ければきちんと謝る。そうじゃなかったら謝らない。これを徹底することです。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。