「このまま」今の仕事を続けても大丈夫なのか? あるいは「副業」をしたほうがいいのか? それとも「起業」か、「転職」をすべきなのか? このように感じたとしたら、それは皆さんの考えが正しい。なぜなら、今感じているお金に対する不安は、現実のものとして近づいているからです。無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。
そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』では、余すことなく珠玉のメソッドを公開しています。受講者は6000人に及び、その9割が成功。さぁ、新しい働き方を手に入れましょう!
減税と補助金の恩恵は「企業」のみ
政府は最近、「賃上げ税制の減税強化」「国内投資の促進」「特許所得の減税制度の創設」「ストックオプションの減税拡充」「106万円の壁対策の補助金」など、さまざまな経済対策を打ち出しています。
これらの中に、「おかげでやっと生活が楽になる!」と、嬉しく感じた項目はありましたでしょうか?
見つけられた人はほとんどいないと思います。なぜなら、いずれも、法人を想定した減税や補助金だからです。つまり、私たち個人が直接いい思いをすることはないということ。その一方で政府は、サラリーマンを狙い撃ちにした増税方針を打ち出しています(*1)。
まじめにサラリーマンをやっている暇はない
こうした一連の政策から見えてくるのは、個人の犠牲のもとで法人を優先するという姿勢です。つまり、資本家や経営者だけが優遇されるということ。悔しければ、資本家や経営者と同じ土俵に立ってみろと、サラリーマンを挑発しているとしか思えません。ここまで旗色が鮮明になった以上、まじめにサラリーマンをやっている暇なんてありません。
このまま、やられっぱなしで泣き寝入るするなんて、私だったら耐えられません。同じように感じている方も大勢いらしゃるのではないでしょうか。
そこで、そんな方におすすめしたいのが、「稼ぎ口」を2つにする方法です。2つ目の稼ぎ口は、どんなに小さかろうが資本家や経営者と同じ土俵に立てるので、泣き寝入りしなくてすむのです。
鶏口となるも牛後となるなかれ
『史記』に書かれた「鶏口(けいこう)となるも牛後(ぎゅうご)となるなかれ」ということわざがあります。これは、「小さい集団でトップになるほうが、大きな集団の中で尻に付き従うよりいい」という意味です。稼ぎ口が1つのサラリーマンは、大きな集団の中で尻に付き従う「牛後」です。これに対して2つ目の稼ぎ口こそが、まさに「鶏口」です。
団塊の世代がリードした高度成長期であれば、牛後でも十分にいい思いをできました。でも、時代は変わりました。牛後のままではジリ貧です。人生一度キリ。せめて後半戦は、鶏口になりませんか。
*1【国民負担率、臨界点突破!】サラリーマンができる唯一の対抗策
**本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。