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信用組合の融資動向は?
2023年3月末現在の数値からうかがえる信用組合の動向について、第2回は、融資の全般的傾向に着目したい。全国145の信用組合のうち、横浜華銀・名古屋青果物・滋賀県民・呉市職員信用組合を除いた141信用組合は、インターネットのホームページ上にディスクロージャー誌を開示している。このデータから貸出金を抽出し、合算した[図表1]。
合算した合計値は13兆4637億円となり、地方銀行の貸出金残高で全国トップの横浜銀行の14兆1659億円と、第2位の千葉銀行の12兆1536億円の間に位置する規模となる。年間の伸びも、前回記事で触れた預金積金の倍以上となる年間4%弱に及ぶ。信用組合の融資機能が、社会からのニーズに応えている証左となろう。