メタボ対策や生活習慣予防は
目の健康にもつながる
「これらの目の病気は、たとえメタボリックシンドロームと診断されていなくても肥満度、喫煙、血圧、血糖値、コレステロール、尿酸値などメタボに関する数値が一つでも悪い人は、リスクが高くなると考えたほうがいいでしょう」
こうした目の生活習慣病のリスクを予測し対処していくために、日本眼科学会などが進めているのが、「眼底カメラ」という目の写真を撮る検査です。職場での健康診断ではメニューに入っているケースが多いですが、もしなければ、40歳をすぎたら年に一度は受けてほしいと平松先生は言います。
「眼底カメラにより、目の奥の網膜や視神経、血管を直接見ることできます。白内障や緑内障の目の病気はもちろん、眼底カメラで高血圧や糖血糖、動脈硬化など内科的な病気に気づくこともあるのです」
一般的なメタボ対策、生活習慣病予防と同じように、食生活や運動に気を付けることも、目の健康に大いに影響します。
例えば、緑黄色野菜を取り入れた栄養バランスの良い食事をする、飲酒を控える、週に2~3回30分程度の運動をする、喫煙をやめるなどで、血圧が下がったり血糖値が上がりにくくなれば、目の血管の老化を予防し、血流をよくして網膜に新鮮な酸素を送り届けるのにも役立ちます。メタボ予防や改善と一緒に、目の健康も維持しましょう。
(監修/平松類 二本松眼科病院副院長)







