20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内『大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である本書の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。(本記事は2022年12月時点に執筆した『大学図鑑!2024』をもとにしています)
日本の大学の中でもトップグループにいるのが、京都大学と答えるだろう。今回は京大の中から2つの学部を紹介する。
文学部
人文学科のみ。哲学基礎文化、東洋文化、西洋文化、歴史基礎文化、行動・環境文化、基礎現代文化の6学系に計31専修を設置。1年次はほぼ全学共通科目のみ。2年次から学系に仮分属し、3年次から専門教育が開始。
歴史基礎文化系の東洋史学は「幅を利かせている」とか。「京都学派」と名高いが通称“あそ文学部”。女子が一番多い学部だが、それでも4割程度。
教育学部
教育科学科のみ。1学年60人ほどの小さな学部で、みんな仲良し。京大の中でも独特の存在で、学園祭と同時に毎年「教育学部祭」を開いている。現代教育基礎、教育心理、相関教育システム論の3学系があり、3年次から分属する。なかでも教育心理学系は、日本の最高峰だともいわれている。
卒業後、教職に就く人はわずかで、官公庁、マスコミ、金融・保険、メーカー、サービス業など就職先は多岐にわたる。