歯科医向けに「不動産販売」を開始、東証グロース上場の成長企業が描く勝ち筋とは?写真はイメージです Photo:PIXTA
*本記事は医薬経済ONLINEからの転載です。

 歯科医師向けにインターネットを活用した情報支援サービスを行なっている「メディカルネット」が、イオングループの「イオン住宅ローンサービス」と提携、歯科医師向けの不動産販売を開始した。

 同社は歯科矯正やインプラントなどの自費医療を展開する歯科医と歯科衛生士など歯科医療関係者5万人を会員にインターネットを通じた情報提供や支援を実施する会社。今回の歯科医向け不動産販売とは、この5万人の会員向けに不動産投資を紹介し、イオン住宅ローンサービスが用意したマンションオーナーズローンを利用した賃貸マンションの販売を行うのだという。今までは一般の生活者向けの歯科医案内や歯科医院の分院開業支援、歯科医向け器材や医薬品販売などが主な事業だったが、今回は同じ歯科医向けでも「これまでとは次元の異なる売上げ成長を追求し、歯科医師が歯科医療に専念できる環境を創る」ことをめざすと強調する。

 イオン住宅ローンサービスは投資向けマンションローンの専門会社で、そこと組むことで歯科医師に投資マンションを取得してもらい、歯科医療以外の所得を増やそう、という案内。いわば「副業のススメ」なのである。「何しろ歯科医院はすでに過剰。これからは副業で稼ぐことになるのかもしれない」という声もある。メディカルネットの意図を聞く。