今週はソフトバンクグループ(SBG)にとって悪いニュースが続いている。人工知能(AI)がけん引する新たなテックブームはいずれ同社にとって追い風になるかもしれない。だが直近の決算を見るかぎり、同社が投資家の資金を抜かりなく管理でき、三振の多さを補うだけのホームランを確実に打てると投資家に納得させるには、やるべきことはまだ多そうだ。SBGが9日発表した7-9月期決算は、9311億円(約62億ドル)の赤字という予想外の内容だった。S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスによると、アナリストの予想平均は約12億ドルの黒字だった。不安定な相場環境が続く中、投資が引き続き苦戦した。ビジョン・ファンド事業の投資損益は黒字だったが、これは主に、英半導体設計大手アームの新規株式公開(IPO)に先立ち、SBG本体が8月にビジョン・ファンド1からアームの株式25%を追加購入したことによる。
ソフトバンクG、付きまとうテックブームの亡霊
AIブームが追い風になるには投資家を納得させる必要がある
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