先週行われたジョー・バイデン米大統領と中国の習近平国家主席の会談から他に何が出ようとも、中国が太平洋西部で軍事的侵略をやめる意向であることを示す兆候は何もなかった。このことは、台湾に対する攻撃を抑止するための長く待たれていた計画をバイデン氏が提示する重要性を高める。バイデン氏は、議会にウクライナとイスラエルへの支援のため総額1050億ドル(約15兆7000億円)超の緊急予算を求めているが、これに太平洋地域における抑止のための費用を盛り込んだのは付け足しだ。バイデン氏が太平洋地域の友好国への武器売却のために求めている予算はたった20億ドルだ。米国の潜水艦隊に関する費用や、中国からの借り入れを検討している途上国向けに米国が代わりに資金提供する費用も幾らかある。