長期金利、0.955%まで上昇
金利上昇より低金利が問題
長期金利が上昇し、イールドカーブも正常な形に戻りつつある。長期金利の指標である10年国債の利回りは10月末から11月月初には0.955%まで上昇し、10年半ぶりの水準になった。
その後はやや戻しているが、日本の金融もやっと正常な形に戻る動きを始めた。
低金利は日本国内のマクロ経済に極めて大きな影響を与えたが、金利の復活によってそれが変わる。
超低利政策の下で円安が進み、企業収益が上がり投資や雇用も増えた。こうした指標をみれば、日本経済は、表向きは改善されたように見える。
だから、金利の本格的な復活は日本経済に打撃になり、低金利が望ましいと考える人も少なくないかもしれない。
だが実際は逆だ。では低金利はいかなる問題をもたらしたのか?そして、それはなぜ問題なのか?