米半導体大手のエヌビディアは人工知能(AI)の世界を支配しているが、その世界は少し狭くなり、混雑しつつある。エヌビディアが21日に発表した8-10月期(第3四半期)決算は売上高と利益が引き続き大幅に伸びた。売上高はデータセンター部門が好調で3倍以上増加し181億ドルとなった。データセンター部門は今や、他の部門を全て合わせた規模の4倍の大きさだ。「チャットGPT」など生成系AIの技術に必要な半導体チップで同社が大きくリードしていることは利益の急増にも表れている。調整後営業利益率は過去最高の64%で、同時期の過去5年間の平均である38%を大幅に上回った。