よく聞け、ウジ虫ども。この会社に必要なのは、もっと努力し、泣き言を言わないやつだ。そして筆者は、社内でそうした雰囲気をつくり出すのにちょうどいい人物を知っている。鬼軍曹、あるいはそのしごきを耐え抜いた人だ。多くの米企業がそのように考えており、退役軍人はひっぱりだこだ。退役するのは毎年およそ20万人。「退役軍人の日」(11月11日)前の最後の雇用統計によると、元軍人の失業率は2.9%で、全体の失業率より1ポイント低い。軍人と企業を結びつける国防総省のプログラム「スキルブリッジ」に対する企業の関心はこの夏に非常に高まり、同省は企業の募集を一時停止したほどだ。2019年には同プログラムに150社が参加した。現在ではバンク・オブ・アメリカ、ホームセンター大手ロウズ、大手会計事務所デロイトなど3800社以上が参加している。驚異的な需要への対応が見直され、募集は最近になって再開された。