米ネット通販大手アマゾン・ドット・コムが小包の宅配数でユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)とフェデックスを抜き、米最大の宅配業者という栄冠をつかんだ。アマゾンは米国における宅配便取り扱い個数が2020年にフェデックス、22年にはUPSも抜き、今年はその差が広がる見通しだ。アマゾンの社内データや関係者の話で明らかになった。米郵政公社(USPS)はこの3社から何億個もの荷物を引き受けており、小口配送個数で最大手の座を維持している。アマゾンは10年前はUPSとフェデックスの主要顧客だった。アマゾンがいつか両社に取って代わるかもしれないとの見方を一笑に付す両社の幹部やアナリストもいた。その後アマゾンは著しい成長を遂げ、さらにフェデックスとUPSに対する戦略を変更したことで、勢力図は一変した。