米国債の最大の買い手である外国勢が突然手を引く可能性はあるだろうか。こう考えると気休めになるかもしれない、この問題はおそらくすでに過去のものだ、と。国債が大量増発され、企業には2025年の借り換えの壁が立ちはだかる中、米国債の保有主体に占める海外投資家の割合は10年前の43%からわずか30%に減少した。さらに、日本銀行が来年利上げする可能性があることは、日本人投資家が資金を自国へ還流させる動機となる。日銀は、ここ数年のインフレ下でも金利をゼロ近辺に据え置いている唯一の主要中央銀行だった。資金が国外に流出するにつれて円相場は下落。国際決済銀行(BIS)のデータによると、円はインフレ調整後で1971年以来の安値を付けた。
米国債、日本の投資家は去らず
米国債保有額トップの日本、日銀の利上げ観測は資金を自国へ環流させる動機となるが
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