エンジニア採用におけるミスマッチを防ぐ目的で、選考プロセスにおいて「コーディング試験(技術試験)」を導入する企業が増え始めている。
コーディング試験とは、候補者に実際にコードを書いてもらうことで、職務経歴書や面接だけでは十分に測れないような技術力を適正に評価するための仕組み。GAFAを始め米国のIT企業では活用が進んでいる。
日本の場合は今のところ一部の企業のみが取り入れている段階ではあるものの、エンジニアの採用が難しくなる中で、候補者の技術力を可視化して自社に合った人材を採用したいというニーズは高まっていくだろう。また大手企業でもDXを推進するべくエンジニアチームを内製化する動きがみられることなどからも、ITスタートアップに限らず幅広い企業でコーディング試験が導入される余地もありそうだ。
コーディング試験は合理的な仕組みだが、必ずしもすべての企業が簡単に実践できるものではない。試験用の適切な問題を用意すること、候補者の解答を評価することの双方において技術力とエンジニアの時間が必要になるからだ。
こうした流れの中で、国内外でコーディング試験をサポートするサービスが複数誕生している。試験の代行に近いものからツールによって試験を効率化するものまで幅広いが、ユニコーン企業のKaratや3月に6000万ドルを調達したHackerRankなど急成長を遂げるスタートアップも出てきた。