こうしたサポートを通して培った知見などをもとに、同社が開発しているのはビジネスAPIプラットフォーム「Plain」だ。Plainは、B2CやB2Bなどに関わらず、オンライン・マーケットプレイスをはじめとした、さまざまなデジタル事業の垂直立ち上げおよび継続的なサービス改善に貢献するという。例えば、デジタルプロダクト開発の体制が十分に整っていない大手企業でも、Plainを活用することでシステム開発の期間が短縮されるとともに、社内外の開発パートナーとのアジャイル開発や日々の業務オペレーションを円滑に行うことができるようになるとのことだ。

そんなPlainの開発を加速させることと、リモートファーストな開発体制の構築や人材育成への投資を目的に、同社は6月30日、ALL STAR SAAS FUNDをリード投資家とし、ジャフコ グループ、デライト・ベンチャーズ、ジェネシア・ベンチャーズ、みずほキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、三菱UFJキャピタルの合計7社を引受先とする第三者割当増資によって、総額15億円の資金を調達したことを発表した。

現在、店舗や工場施設のようなリアルアセットを活用したデジタルプラットフォームサービスを立ち上げたい小売・製造・不動産業、国内外での取引先ネットワークを活用したマッチングプラットフォーム事業を立ち上げたい流通・仲介業での支援実績があるというPlain。今後、調達した資金をもとに開発を加速させていき、大手企業を中心に今後5年間で契約数100件以上を目指していくという。

その他のスタートアップニュース

日本農業、総額約11億円の資金調達を実施

自社園地の運営・生産指導、農産物輸出などに取り組む日本農業は6月29日、アグリビジネス投資育成、オイシックス・ラ・大地、センコーグループホールディングス、ニチリウ永瀬、福岡ソノリク、ラクスルCOOの福島広造氏などを引受先とする第三者割当増資によって総額約11億円の資金を調達したことを発表した。

テックドクター、総額5億円の資金調達を実施

医療データ解析SaaS「SelfBase」、メンタルヘルスソリューション「SelfDoc.」をを展開するテックドクターは6月29日、ジャフコ グループ、日本ベンチャーキャピタル、三井住友海上キャピタル、みずほキャピタル、ジェネシア・ベンチャーズを引受先とする第三者割当増資によって、総額5億円の資金を調達したことを発表した。

Goals、総額15.5億円の資金調達を実施

飲食店で使用する食材を自動で発注するクラウドサービス「HANZO 自動発注」を展開するGoalsは6月29日、ALL STAR SAAS FUNDをリード投資家とし、新規投資家のAngel Bridgeなど8社を引受先とした第三者割当増資によって総額15.5億円の資金を調達したことを発表した。