1. DAO Operating System

これはDAOの運営を行うためのツールやソリューションを提供しているカテゴリーである。具体的には、DAOの心臓部となるスマートコントラクトそのものを発行できるツールが該当する。

AragonやDAOhausといったツールがあり、これらは若干数クリックでDAOで用いるスマートコントラクトをブロックチェーン上に展開できる。

これらのツールを用いることで簡単にブロックチェーンを用いた資産管理や投票が行えるようになる。

2. Invesment DAOs

この分野はDAOやプロトコルに投資をしていくためのDAOを指している。

Investment DAOは、通常メンバーが各自手持ち資産、クリプトを出し合う供託プールを作成し、その供託プールを財源に、あたかもベンチャーキャピタルのように投資を行っていく。

投資対象は他のDAOのトークン以外にはNFTもあり、Flamingo DAOは世界トップクラス(執筆時点)の高級NFT投資DAOとなった。

3. Grants DAOs

Grants DAOはWeb3分野で欠かせないGrant(グラント)という制度を行うために存在しているDAOである。

Grantとは助成金のことで、ソフトウェアを作成しているチームや開発者に少額の助成金を渡すことを意味している。プロトコルから各プロジェクトへ金銭的な支援を行うもので、受け取ったプロジェクト側は、原則Grantの返済が不要である。

そもそもWeb3分野ではソースコードと呼ばれるコードそのものを丸裸で公開する文化があることから、通常ボランティアでの開発となってしまうことが多い。

そうしたソフトウェア開発者を、目下初期に金銭的に支援することにより、開発を進めていくことを可能にするという意味が置かれている。

4. Collector DAOs

Collector DAOはNFTを購入、共同保有していくことを目的にしているDAOである。

先程紹介したFlamingo DAOは共同保有の意味合いもあるため、Collector DAOのカテゴリーにも分類されることがある。

中でもPleasrDAOと呼ばれるDAOでは、ドージコインのキャラクターの元となっている柴犬カボスちゃんのチャリティーNFTオークションの購入をDAOで行ったことでも知られている(編集部注:暗号資産ドージコインのシンボルにもなったネットミームのモデルは日本で保護された柴犬「かぼす」である)。

この際、カボスちゃんの有名なポーズの写真がオークションにかけられ、2021年6月に4.6億円もの額でその写真NFTを購入したことが明かされている。