8月の登場以降、ネットユーザーを中心に注目を集める画像生成AI「Stable Diffusion」。その開発元である英国のスタートアップ・Stability AIが英国時間10月17日、大型資金調達の実施を公表した。
調達額は1億100万ドル(約150億円)で、米投資会社のCoatue、そして米ベンチャーキャピタル(VC)のLightspeed Venture PartnersとO'Shaughnessy Venturesが出資を引き受けた。Bloombergによると、この資金調達により、Stability AIの評価額は約10億ドル(約1488億円)規模になったとみられる。
発表に際して、Stability AI CEOのエマード・モスターク氏は以下のようにコメントしている。
「AIは、人類最大の課題の解決を約束します。しかし、この可能性を実現できるのは、技術がオープンで誰もがアクセスできる場合のみです。Stability AIでは、開発者コミュニティの手に力を取り戻し、画期的な新しいアプリケーションへの扉を開いていきます。これらのコミュニティをサポートするこの分野の独立した事業体は、真の価値と変化を生み出すことができます」(モスターク氏)
8月のローンチ以降、Stable Diffusionは世界で20万人以上の開発者にダウンロード、もしくはライセンスが供与された。開発者以外でもStable Diffusionを使った画像生成が可能なサービス「DreamStudio」には50カ国以上から100万人を上回るユーザーが登録し、これまでに1億7000万枚以上の画像が生成されたという。