ビジネスパーソンにとって「話す力」は日々の業務に直結する重要なスキルだ。会議や商談、社内外での連絡や指示においてもコミュニケーションのやり方次第で仕事の結果は変わってくる。
それにも関わらず、このスキルを定量的に評価するための具体的な指標やツールはほとんどなく、感覚的に判断されることが多かった。
そこにテクノロジーと専門家の知見を掛け合わせて、話す力の定量化に挑んでいるのが2019年創業のカエカだ。同社では1月18日より、約30分間の口頭試験を通じてユーザーの話す力を診断する「kaeka score」の一般販売を始めた。
kaeka scoreは全10問で構成されるオンライン型の口頭診断サービス。たとえば「部署内の朝会で有意義な情報を提供する目的で、ニュース記事を要約した上で自身の意見を述べる」といったような、話す力を測るためのお題が順々に出題される。ユーザーはその回答をシステムに向けて話しながら診断を進める。
回答結果をもとに「言語力」や「構成力」、「話し方」の特徴量を可視化して100点満点のスコアを算出する仕組み。採点はAIと専門家の知見を組み合わせて実施する。利用料金は1回あたり2980円。希望者に対しては診断結果をもとに学習用のカリキュラムも提案する方針だ。