『ホグワーツ・レガシー』公式サイトのスクリーンショット
『ホグワーツ・レガシー』公式サイトのスクリーンショット

2週間で世界合計1200万本の大ヒット

小説や映画で人気を誇る『ハリー・ポッター』シリーズをテーマとしたゲーム『ホグワーツ・レガシー』が2月10日に発売された。Warner Bros. Gamesの発表によると、同ソフトはわずか2週間で販売本数が世界合計1200万本(全プラットフォームのパッケージ版+ダウンロード(DL)版の合算)を突破する、ロケットスタートを記録したという。

日本国内でも1月末ごろには、ネットで注文できるゲーム販売店のほとんどでパッケージ版の予約が締め切られていた。そのためネット上では「初回出荷本数を絞ったのではないか?」とも噂されていたが、いざふたを開けてみれば、正真正銘の人気だったのだ。

ホグワーツ・レガシーがなぜここまで高評価を得ているのかを、簡単に説明しておこう。このゲームはハリー・ポッターの舞台となる、ホグワーツ魔法魔術学校で学生生活を体験できるアクションアドベンチャーゲームだ。

ただしハリー・ポッターでは1990年代を描いているのに対し、ホグワーツ・レガシーはその100年前が舞台となっている。ハリーはもちろん、ロンやハーマイオニーといったなじみの面々は生まれてすらおらず、ゲーム内に登場しない。しかし学校内や周辺の街、森といった世界は100年前でも変わらず、映画シリーズやUSJのアトラクション「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」で見た風景そのもの。近くを通りかかると話しかけてくる絵画や、眼の前で足場が積み上げられていく階段、隣同士で小競り合いをしている甲冑といった、魔法に満ちあふれた世界がディスプレイの向こう側にいぶいている。

その世界の構築には、PlayStation 5 (PS5)など最先端ゲーム機のグラフィック性能が貢献していることは間違いない。きめ細やかに描きこまれた背景グラフィックが驚くほど滑らかに、スムーズに動き回る世界。実写とも見間違えるほどのクオリティで世界が作り込まれている。