2019年には、アムステルダム・スキポール空港(オランダ)、羽田空港、ダラス・フォートワース国際空港(米国)、アブダビ国際空港(アラブ首長国連合)、ウィニペグ国際空港(カナダ)、ジョン・F・ケネディ国際空港(米国)の5つの空港で、WHILLが開発する電動車いすの自動運転が実証実験された。
この自動運転システム「WHILL自動運転システム」は、自動運転機能や衝突回避機能を兼ね備えている。6月には羽田空港第1ターミナルへの正式導入が発表され、長距離の歩行に不安を感じ旅客向けに提供にされている。保安検査場付近から搭乗口までを自動運転で走行し、乗客を降ろした後は無人走行で返却される。
8月には慶應義塾大学病院が患者の院内移動に使用するための実証実験を開始。9月には横浜市がみなとみらい21地区での買物、観光、移動といった用途を想定した長期実証実験を開始した。
WHILLは今後、購入とシェアリングを合わせて、3~5年以内に1000万人のユーザーによる利用を目指す。そしてより多くの空港での自動運転システムの導入や機体の提供を視野に事業を加速させる。