生活様式が一変し、人々の当たり前が変わった2020年にVCを始められたことは大変チャレンジングで楽しいものでした。引き続き支援先の皆様に伴走し、Game Changeを起こしていきます。

デバイスの発展にともなうXR領域のテクノロジーの進歩に期待

2021年も引き続きテクノロジードリブンな領域の盛り上がりを予想しています。2020年はAIやデータ×社会実装の企業が株式市場を賑わせた印象です。iFund支援先のアイディオットも自社独自のAI技術やデータを活用し、ステークホルダーの課題に寄り添ったソリューション提供を行っています。その他、チャレンジャーバンクなどのFintechをはじめ、消費者の生活を豊かにするテック企業へ積極的に投資していきます。

またAR/VR/MRなどXR領域のデバイスの発展にともない、その領域での広義の意味でのインフラにも注目しています。今後仮想空間での滞在時間が延びていく中で、ユーザーのストレスを減らし自由度を上げるテクノロジーの進歩や、世界観の設計に大きな期待を抱いています。

長期的に注目する市場は「ベッティング」です。サイバーエージェントの調査では日本のスポーツベッティング市場は最大7兆円と推計されました。ファンタジースポーツ、eスポーツなどと並び、海外事例はあるものの日本では未成熟な当市場は、日本の公営競技文化とうまくなじみ、成長していくと予想しています。ユーザーが課金することにより既存のコンテンツをより楽しめる仕組みはその他の領域でも応用でき、海外事例を参考に周辺サービスが出てくるように思います。

「芸能人のYouTube参入」、「YouTuberのファンド設立」など、これまで関わることのなかった複数の領域が滑らかに繋がりはじめ、この動きはこれから数年でさらに加速していきます。その中心に立ち、新たな産業の誕生に今後も関わっていきたく思います。