「今後、数カ月の間に投げ銭やチケット、サブスクリプションといったマネタイズ機能を試験的に提供する」──2021年1月下旬に公式ブログで、そう宣言していた米国発の招待制・音声SNSアプリ「Clubhouse」。
同社は宣言通り、米国時間の4月5日に投げ銭機能「Payments」を発表した。ただし、同機能は一部のクリエイターを対象に先行提供されたもの。今後、先行ユーザーからフィードバックをもらうことで機能のブラッシュアップを行い、正式な機能としてリリースする計画だという。今のところ正式リリースの時期は未定。
Clubhouseによると、Payments機能の具体的な使い方はこうだ。まず支援したいクリエイターのプロフィール画面に行き、アプリ画面の下部に出現する送金ボタンをタップする。そこで支援したい金額を入力すれば、送金を完了するという。なお、初回の送金に関してはクレジットカードもしくはデビットカードの情報の入力が求められる。
小Payments機能を通して、送金された金額はクリエイターが100%受け取れる。投げ銭に関しては、多くのものがサービスを提供するプラットフォーマーが手数料として金額の数%をとる形をとっているが、Clubhouseは手数料をとらない。ただし、決済システムには「Stripe」を利用しており、同サービスが少額の決済手数料をとるという。
音声配信アプリの投げ銭機能については、“Clubhouseの対抗馬”と目されるstand.fmが配信者に対して再生時間に応じた収益還元プログラムやギフティング機能などを先行して提供している。2021年1月末頃から急速な勢いで盛り上がりを見せながらも、今ではブームは一旦落ち着いた印象のClubhouse。新たに発表した投げ銭機能によって、再び大きな盛り上がりを見せるのだろうか。