中学1年生でスマートフォンを手にして「LINE」を使いはじめ、高校生の頃には「SnapChat」や「Vine(Twitterが買収した6秒動画の共有サービス。現在はサービス終了)」で動画を共有し、大学生の頃には「Instagram」で写真やメッセージを送るだけでなく、「Zenly(友人と位置情報を共有する米国発のSNS)」で今いる場所を共有して、仲間と遊ぶ──そんなZ世代による、Z世代向けのソーシャルカレンダーアプリ「Skele(スケル)」が7月27日にiOS版を正式にローンチした。
スケルは友人や家族、恋人など、親しいとのスケジュールの「共有」を前提としたiOS向けのカレンダーアプリだ。通常のカレンダーアプリ同様に自分のスケジュールを登録するだけでなく、スケル上にいる友人である「フレンド」のカレンダー、スポーツの試合スケジュールやアーティストの公演・メディア出演スケジュールといった、有志が公開するイベントカレンダー「推しカレ」を表示することができる。情報はカレンダー形式だけでなく、時系列で友人らのアクションを表示する「タイムライン」でも閲覧可能だ。
フレンドのカレンダーはスケル内でユーザーIDを検索して承認申請を行い、承認されて初めて共有されるため、リアルでの知人や友人との利用を想定している。一方、推しカレはユーザーであれば誰でも自由に作成でき、既存の推しカレについては、フォローするだけでカレンダーを閲覧できる。
またフレンドの予定を確認した上で、一緒に遊んだり行動したりする予定を立てる「予定リクエスト」の機能を備える。iOSのカレンダーに登録済みの予定をコピーすることも可能だ。
「Googleカレンダー」ですらシェア1割だった、Z世代のカレンダー事情
サービスを開発するpowは2019年9月の設立。代表取締役の柳澤蓮氏は現在23歳、取締役CTOの坂下怜緒氏2人が青山学院大学在学中に起業した。7月27日にはシードラウンドとして、ベンチャーキャピタル(VC)のANOBAKA、イーストベンチャーズのほか、グッドパッチ代表取締役社長兼CEOの土屋尚史氏、ファンコミュニケーションズの代表取締役社長の柳澤安慶氏、その他1人の個人投資家から総額5100万円の資金を調達したことを発表している。