「遅れてしまい申し訳ないです。日本では遅刻が厳禁なのは理解しているのですが」
情報共有ツール「Notion」を開発する米国のスタートアップ、Notion Labs。その創業者でCEOのIvan Zhao(アイバン・ザオ)氏は筆者とのビデオ取材に2分遅れただけなのにも関わらず、こう謝罪した。「日本ではバスの発車時刻でさえ1秒も遅れることは許されません」とザオ氏は言う。
Notionはキャッシュアウト目前だった2016年に京都で再構築したプロダクトだ。オフィスは土足厳禁で普段から下駄を愛用するなど、ザオ氏の日本愛は今でも本物だ。そんなザオ氏率いるNotion Labsは“第二創業の地”でもある日本での展開を本格化させる。同社は10月13日にNotionの日本語版を公開した。
ベータ版という立て付けではあるが、サービスに加えてコーポレートサイトも日本語化したほか、日本語でのカスタマーサポートも開始した。日本語化されているのは現状ブラウザ版のみだが、デスクトップアプリならびにモバイルアプリも今後数週間のうちに順次日本語化される予定だ。
冒頭の発言のとおり、ザオ氏が「数分の遅れも許されない」と語る日本市場での期待に応えられるよう、長きにわたり準備を進めてきたという。