ここ数カ月、世界中のベンチャーキャピタル(VC)の間でしきりに話題にあがる領域がある。それが「NFTゲーム」だ。やや盛り上がりが過熱気味なところはあるにせよ、間違いなく新たな市場が形成されつつある、というのは全員が同意するところだろう。
今月に入って資金調達を実施したスタートアップとして、代表的なのがゲーム内で仮想通貨を入手したり、NFTを売ったりすることで稼ぐことができるNFTゲーム『Axie Infinity(アクシーインフィニティ)』を開発するSky Mavisだ。
また、他にもVisionrare、MonkeyBall、Parallel、Genopetsが資金調達を実施するなど、例を挙げ始めるときりがない。
NFTゲームの最大の特徴は、アイテムやキャラクターに付与された非代替性トークン(NFT)をマーケットプレイスで取引することができる点にある。
世界で最もプレイされているNFTゲームのひとつAxie Infinityで取引されているNFTの総額は、22億米ドル(約2500億円)にのぼる。一方で、これを投機目的のバブルと見る冷ややかな意見もある。NFTゲームが今後ゲームの主流となり得るのか、それとも先細っていく傍流に過ぎないのか。具体的な例を挙げながら見ていきたい。