「パパ活女子」が絶対に幸せになれない理由ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

「パパ活女子は絶対に幸せになれません」
そう語るのは、SNSの総フォロワー数は300万人を超え、YouTube動画の月間再生数は3億回を超えるなど、日本中で大ブレイクを巻き起こした、ひろゆき氏。「シンプルな考え方を知れてラクになった」「目からウロコが落ちまくった」と話題を巻き起こした彼の著書『1%の努力』『99%はバイアス』では、「どうすれば影響力を持てるのか?」「口のうまい人がトクする世の中で、どう生きるべきか?」などをマジメに語っている。そんな彼に、この記事では、「生き方」について聞いてみた。(構成/種岡 健)

「個人の自由だから別にいい」のか?

 あなたは「パパ活女子」についてどう思いますか?

 個人の自由だし、別にいいんじゃないか。
 そう考える人が多いかもしれません。

 でも、僕は「生き方」としてかなりメリットが少ないんじゃないかなと思うんですよね。

 その理由について述べていきましょう。

「あとで得すること」がない

 その行為に「意味」があるかどうかを考えましょう。

 別に、すべての行為に「意味」が必要なわけではありません。
 友達とまったり過ごすことに対して、「意味」なんて必要ないですからね。

 そうではなく、労働や勉強など、「本当はイヤイヤやらないといけないこと」には、「意味」が込められているはずです。
 その「意味」とは、「あとで得する可能性があること」です。

 勉強も労働も、教養やスキルが身について、「あとで得をする可能性」がありますよね。
 どんなに小さな会社で安い給料で働いていても、徐々にスキルが身についたり、コツコツと昇給していく可能性は残されています。

 しかし、「パパ活」はそうではありません

 パパ活は、「今若い女性と一緒に時間を過ごしたい」という男性の欲望を満たしているだけです。

 たとえば、20歳で5時間で5万円がもらえたとしましょう。

 それが30歳になったときに、6万円、7万円と、金額が上がっていく可能性はあるでしょうか?

 答えは「NO」ですよね。むしろ、4万円、3万円……と、下がっていく一方です

「目先の数万円」に時間を使うな

 若い頃に、その「若さ」を切り売りしてしまうと、その先に待っているのは、「スキルゼロの未経験」という末路です。

 1年間だけパパ活をやって、さっさと就職したりするなら話は別です。

 しかし、若い頃に簡単に大金を得た人が、その体験をスッパリ辞められるでしょうか?

 それだけ「コスパがいいこと」の誘惑は大きいんですよね。
 そして、ダラダラと稼げてしまううちに、徐々に歳をとっていくのです。

 ということで、いち早く「あとで得する可能性があること」に時間を使いましょう。

 会社員であれば、大卒で手取り15万~20万円くらいかもしれません。
 しかし、確実に力がついていって、昇給や昇進も望めます。

 目先の数万円を取りにいくより、そういったものをコツコツ積み上げたほうがいいですよ
 その先の未来に、40歳や50歳で1000万円を稼げる可能性だって残るわけですから。

(本稿は、1%の努力の著者・ひろゆき氏へのインタビューをもとに構成したものです。)

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。自身のYouTubeチャンネルの登録者数は160万人を突破。生配信の「切り抜き動画」が話題になり、ひと月の総再生回数は3億回を超えた。主な著書に、シリーズ50万部を突破した『1%の努力』『99%はバイアス』(ダイヤモンド社)がある。