何時間も身を伏せてじっとしていたウクライナの狙撃手に、3.8キロ先のロシア兵を撃てとの指示が下った。「いける」と観測手が言うと、ビヤチェスラフ・コバルスキ氏は引き金を引いた。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した狙撃の動画によると、弾丸は約9秒かけて標的に到達し、標的は前かがみになって倒れた。コバルスキ氏とウクライナは狙撃距離で過去の世界記録を約260メートル上回る新記録を達成したと主張している。今回のような戦闘中の命中は第三者の審判員によって検証されることはないものの、ウクライナ軍が前線の前進に苦労する中、狙撃の新記録に同国では士気が高まっている。ロシアとの戦争において狙撃は重要な役割を果たしている。ドローンや地雷によって狙撃手の動き方が変化しても、平たんな地形での停滞した前線は狙撃に適している。
ウクライナ軍「世界記録」狙撃手、実名で語る
3.8キロ先のロシア軍将校に命中と発表、スナイパーの間では懐疑的な見方も
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