米投資会社ブラックストーンと世界最大級のデータセンターサービス会社デジタル・リアルティ・トラストは、オンラインコンテンツ、クラウドサービス、人工知能(AI)の大手プロバイダーをターゲットに、70億ドル(約1兆0300億円)規模のデータセンターを開発する新たな共同出資会社を設立する。両社によると、この新会社は今後5~6年でフランクフルト、パリ、米バージニア州北部の4カ所の敷地に10のデータセンターを開発する計画。すでに25カ国余りで300を超えるデータセンター事業を展開しているデジタル・リアルティが施設の運営とリースを行い、ブラックストーンが資金の多くを提供する。クラウドコンピューティング企業や動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」のような新たなサービスからのデータセンターへの需要は急増している。AIの検索には通常の検索の10倍の計算能力が必要であることから、AIの成長はデータセンター需要を加速させると予想されている。