米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)が台湾を巡る米中戦争をシミュレーションしたところ、台湾は中国による支配を免れたものの、そのためのコストは甚大だった。米国は空母2隻のほか駆逐艦と巡洋艦を最大20隻失い、中国は大型水上戦闘艦50隻余りを撃沈される、というものだった。一見すると引き分けだが、中国の勝利となる日はそう遠くない。米議会予算局(CBO)の海軍アナリスト、エリック・ラブズ氏が指摘するように、中国は失った艦艇をはるかに短期間で補てんできる。中国海軍はこの2年間で、巡洋艦と駆逐艦を17隻増やした。米国が現在の状況で同じ数を建設しようとしても6年かかるという。「中国は産業競争力と造船力において、第2次世界大戦初期の米国と同水準にある。今の米国には、艦艇を(中略)迅速に大量生産する工業力はない」
米軍備増強、ネックは資金ではなく生産能力
中国が圧倒的なスピードで軍艦などを製造する中、米国の産業基盤は見劣り
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