反省で得られるものと切り替えたときのメリットを天秤にかける

 反省をする際に大事なことは、「最低限に収めること」です。先ほどもお伝えしましたが、反省をしすぎるとメンタルにきますから、反省は「事実と対策」だけ確認して終えるようにしましょう。

 ここで、売れっ子芸人たちの舞台袖での反省会の会話を紹介します。とある漫才コンビはあまりうまくいかなかった舞台を降りると次のように反省します。

「イマイチ掴み弱かったなぁ」
「じゃあ、次はもう少し溜めてやってみる?」
「そうだね」

 これだけです。驚くかもしれませんが、本当に最低限のことだけで反省を済ませるのです。こういった芸人は、たくさん反省をした場合に得られるものと早めに切り替えて得られるものをしっかりと天秤にかけることができます。

 ですから、ここは切り替えた方がメンタル的には得策だと感じれば早々に反省を切り上げるのです。もちろん、その場では反省を切り上げるだけで、落ち着いたタイミングで考え直すことなどはしているでしょう。

 反省する意識は大事ですが、それは皆さんの心を蝕まないことが前提です。反省するのもつらいときは無理にする必要もありません。過去は変えられないのですから、今後の楽しいことでも考えて、ときにはメンタル回復に努めましょう。