米労働省が8日発表した11月の雇用統計によると、非農業部門就業者数(季節調整済み)は前月比19万9000人増だった。自動車業界のストが終わり、約3万人が職場に復帰したことが押し上げ要因になった。それでも雇用の増加ペースは2023年平均を2カ月連続で下回り、年末を控えて労働市場の勢いが鈍化している様子を示した。失業率は3.7%と、10月の3.9%から改善したが、今年前半よりは高い水準にある。市場予想は就業者数が19万人増、失業率が3.9%だった。平均時給は前年同月比3.96%上昇した。伸び率は新型コロナウイルス流行前よりは高いものの、2022年や23年前半に比べると縮小している。