米X(旧ツイッター)は、オーナーのイーロン・マスク氏が大企業を敵に回したため新たな広告主として中小企業の呼び込みを目指している。マスク氏と企業の関係はこのところ悪化の一途をたどっている。左派のメディア監視団体が報告書で、X上の広告がナチス寄りのコンテンツのそばに表示されたと指摘したことを契機に、広告出稿を停止する主要企業が続出した。マスク氏は反ユダヤ主義的とも受け止められる投稿でも波紋を呼んだ。娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)とは、ディズニーの広告出稿停止がダブルスタンダード(二重基準)だと批判して応酬を繰り広げた。その一方で、マスク氏は広告主のボイコットがXをつぶしかねないと警戒感も示した。