ある調査によると、コンビニの店員さんは一日200人ほどの接客をするそうです。
 その中で、お礼や挨拶をする人はまれだといいます。

 仮定の話ですが、もし店員さんが悩みや問題を抱えていたとして、あなたが心からお礼をいったことで沈んでいた気持ちが安らぐことがあるかもしれません。
 相手が人生に行き詰まっていたとして、その一言で心がふと明るくなって、「またがんばろう」と思い直す可能性だってないとはいいきれません。

 長時間でなくていいのです。一日一回、「自分が誰かの助けになれるかもしれない」と思って過ごしていけば、しだいにその意識が定着します。

 すると、ふとした場面で心遣いや気配りができるようになり、「相手の光になれる自分」が育っていきます。

こんな「光の言葉」を
プレゼントしよう

 もう一つ意識していただきたいのが、「光の言葉」を発するということです。

 時折、心の支えになる言葉や勇気が出る言葉、うれしい褒め言葉をかけてもらうことがありますね。また「この人の考え方は素敵だな」「こんな生き方がしたいな」と、人生のお手本になるような言葉に出会うこともあります。

 私はそれを「光の言葉」と呼び、ノートに書き留めて折に触れ、見返しています。

 落ち込んだ時などに、そのノートからどれほど力をもらったかわかりません。

 そんな光の言葉を人にプレゼントしましょう。

大杉日香理(おおすぎ・ひかり)
神社風土史家、作家、ビジネスコーチ
海外出版含め、著作は累計40万部。子どもの頃から日本史に興味を持ち、全国各地で参拝した神社は延べ2万社となる。その経験を生かし、神社風土史を提唱。神社で行うアクティブラーニングである『神旅®』はこれまでに1万名以上を動員。神社風土史を通じて、個人の可能性の発掘と社会での生かし方を伝えている。天皇陛下の即位関連の儀式と連動した「『天皇陛下即位礼正殿の儀』特別体験型参拝」を神田明神と共同開催。また船橋市での起業セミナーでは歴史と経営の重要性を講演。衆議院会館にて選挙に勝つ神棚講座も開催し、先人の知恵を独自の視点で伝え続ける。

※本稿は、大杉日香理・著『龍神とつながる強運人生』(ダイヤモンド社)より再構成したものです。