一見、魔球のような財テク術だ。米大リーグのロサンゼルス・ドジャースは、二刀流のスーパースター大谷翔平に7億ドル(約1020億円)を支払いつつも、4億6000万ドルしか支払わないような方法をひねり出した。少なくとも大リーグの「ぜいたく税」に関する限りはそうだ。だがドジャースがしていることは、実は身近なそろばん勘定に基づいている。野球史上最高の選手という話題には決して登場しないであろう多くの読者も、老後資金の積み立てをしているのであれば、同じような手法を生活の中で採用している(ただし、金額ははるかに少ないが)。米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長とその金融政策のおかげもあって、この手法はさらに一般的になるかもしれない。
大谷翔平の7億ドル契約、MVPはパウエル議長
高金利のおかげで将来の多額の支払いが割安に見える
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