昨年末、投資家は景気後退入りは決定的だと考えていた。一昨年は、米テック大手には利上げの影響が及ばないと考えていた。そしてその前の年は、一般市民に人気のある銘柄に高額を支払えば金持ちになれると確信していた。今年の12月、投資家はまたも絶対的な確信を持って、経済がソフトランディング(軟着陸)し、金利は低下すると信じている。今度こそは正しいのかもしれない。だが、今度もそうではないのかもしれない。投資家にとって多数派の中にいることは常に居心地の悪いことだが、このような強力なコンセンサスに同意することは特に難しい。もしそれが間違っていると判明した場合、市場から受ける罰は手痛いものになるからだ――過去3年間がまさにそうだったように。