話が上手い人

「ある日の夜、雨の中を歩いてたらティッシュみたいなのがびちゃびちゃの状態で落ちてたんだよね。光で反射しててよく見えなかったんだけど、近づいてみるとそれが1万円で。しかも、濡れてるから地面にピターっとくっついてて、風は強いのに全く動いてなかったの」

 どうでしょうか。こちらの方が具体的な光景が頭のなかに浮かんできたのではないでしょうか。全く同じエピソードなのにも関わらず、話し方ひとつで印象はガラッと変わります。

 ここで大事なのが、自分が見た光景をなるべく細かく短い言葉で伝えることです。具体的すぎると話が長くなってしまいますし、言わなすぎると平凡なエピソードに感じられてしまいます。

 難しい言葉を使う必要はないですから、情景が浮かぶように感じたことを言葉にしてみましょう。それだけで、なんてことない話も、一気に引き込まれるエピソードに変わります。

 些細なことですが、少し意識するだけで劇的に変わりますし、多くの芸人が実践していることでもあります。ぜひ頭の片隅に入れておいていただけると幸いです。