米住宅ローン金利が低下基調にある。このことは住宅購入希望者を後押しするだろう。住宅建設業者にとってはさらに大きな追い風となり、すでに株価を大きく押し上げている。米抵当銀行協会(MBA)が20日発表した先週の30年物固定住宅ローン金利は、その前の週の7.07%から6.83%に低下した。まだ高い水準だが、10月に記録した23年ぶりの高水準である7.9%よりははるかにましだ。住宅ローン金利は6月の水準に戻っている。すでに金利低下は住宅購入への関心を再燃させているようだ。全米住宅建設業者協会(NAHB)が18日発表したところでは、潜在的な新築住宅購入者の「客足」を示す指数は先月から上向いている。そして、建設業者はまるでこれから良い時期がやってくるかのように振る舞っている。商務省が19日発表した11月の一戸建て住宅着工件数(季節調整済み)は年率換算で114万3000戸と、10月の96万9000戸を上回り、2022年4月以降で最多となった。また、着工件数の先行指標となる一戸建て住宅の建設許可件数は、昨年5月以来の高水準だった。
米住宅市場、再びヒートアップの予感
住宅ローン金利が低下基調にある一方、中古住宅の販売在庫はなお不足
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