ここミネソタ矯正施設では、鉄条網と鋼製扉を通って内部へと案内される前に携帯電話をロッカーに預ける必要がある。iPhone(アイフォーン)を大量に盗んできた人物に面会するには、かえって都合がいい。とはいえ、アーロン・ジョンソン(26)にiPhoneを盗まれる心配はしていなかった。彼がどのようにiPhoneを盗んだのかを知るためにここに来たのだから。「自分はすでに服役している。ただ、反対の立場から人々を助けようと思っているだけだ」。ジョンソンは今後数年間を過ごすはずの厳重に警備された刑務所でインタビューに応じ、こう述べた。筆者と同僚のニコール・グエンはこの1年間、全米各地で多発したiPhone盗難事件を調査してきた。iPhoneの所有者がパスコードを入力するのを盗み見て、後にそのiPhoneを奪い、所有者の資産やデジタルライフを一変させるというものだ。
iPhone窃盗犯、財産盗むその手口明かす
アップルは盗難防止の新機能を発表、それでもなお抜け道はある 刑務所で受刑者に聞いた
有料会員限定
あなたにおすすめ