電気自動車(EV)充電網の建設が急ピッチで進む米国で、設置・運営を手掛ける企業の株価が低迷している。EV充電スタンド運営大手チャージポイント・ホールディングスは株価が今年に入って74%下落し、8-10月期(第3四半期)の売上高は予想に届かなかった。同業のブリンク・チャージングとEVゴーはそれぞれ67%、21%下げ、いずれも通年で赤字を見込んでいる。3社ともこの先1年ほどは黒字を達成できない見通しだ。2024年には米テスラが自社の充電スタンドの多くを他社製EVにも開放するとみられるほか、これまで力強く伸びてきた米国のEV販売は鈍化している。一部の充電関連企業の幹部は、顧客が景気の先行きを懸念しており、加えてコスト上昇や法人向けのEV納車遅延といった問題に直面していると話す。
米EV充電関連株、背を向ける投資家
収益力に懸念、普及に「卵が先か鶏が先か」問題
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