2023年は投資で失敗しようのない年だった。  株式市場以外に投資先がないと思われた数年を経て、より取り見取りの23年となった。  米連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な利上げを受け、安全資産の利回りは数十年ぶりの高水準に達した。投資家はすぐに飛びつき、長らく忘れられていたような市場の一角にまで資金が殺到した。  投資家は今、あらゆるものを買いあさっている。  資金は世界の市場の隅々に行き渡り、株式から債券、金、暗号資産(仮想通貨)まで幅広い商品が値上がりした。高リスクの社債も買われ、利回りは1年ぶりの低水準となった。