テレビ・ネットで「日本のウォーレン・バフェット」と話題! 1936年(昭和11年)、兵庫県の貧しい農家に4人兄弟の末っ子として生まれた。高校を出してもらってから、ペットショップに就職。そこでお客だった証券会社の役員と株の話をするようになった。そして19歳のとき、4つの銘柄を買ったことが株式投資の始まりだった。あれから68年、バブル崩壊では10億円あった資産が2億円にまで減った。しかし今、資産は18億円まで増え、月6億円を売買しながら、デイトレーダーとして日々相場に挑んでいる。隠しごとなしに日常生活から投資法まで全部書いた話題の書『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え 資産18億円を築いた「投資術」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。
PCモニター3台を前に
売買を繰り返す
日本の株式市場が開いているのは、午前9時から午後3時まで。正式には、午前9時から11時半の「前場」、1時間の昼休みを経て、午後0時半から午後3時までの「後場」です。
前場と後場が始まるタイミングを「寄り付き」、終わるタイミングを「引け」と呼びます。
この時間は3台のPCモニターを前に、刻々と変わる株価チャートや板を見つめながら、売ったり買ったりを繰り返す時間です。
勝負は午前2時に幕開け
どの株が上がるかを見極めるためには、取引時間以外の時間が非常に重要です。
取引の準備をするため、私は毎日午前2時に起きます。働き盛りの会社員なら就寝するくらいの時刻かもしれませんね。
さすがに女房はまだ寝ています。もう何十年も目覚ましはかけていませんが、身体が覚えているので、時間になれば勝手に目が覚めてしまうんです。
ストレッチをしてコーヒーを飲む
そして余ったお湯で床を拭く
午前2時に目覚めると、まずはストレッチをして体をほぐします。
そして、リビングに行き、コーヒーを入れます。コーヒーにミルクと2種類の砂糖を入れるのが私のこだわりです。
コーヒーを入れるためにわかしたお湯の余りは、台所の床にたらして汚れを浮かし、キッチンマットで拭きます。コーヒーを入れるだけで床まできれいになるのですから、一石二鳥ですよね。
起きてから寝るまで
日経CNBCをつけっ放し
その後、リビングのテレビをつけて「日経CNBC」を流します。これは、日本経済新聞社と米メディアのCNBCが中核となって運営しているマーケット・経済専門チャンネルです。
24時間経済情報を流しており、流し聞いているだけで、ある程度株のことはわかるようになると思います。
まぁ、キャスターやコメンテーターは私より投資歴が短いわけですから、話半分で聞いていますけどね。私はこの日経CNBCを、朝2時から夜8時の就寝までほとんどつけっ放しにしています。
日本の相場が開く前に
米国の株式市場をチェック
ただ朝の8時15分までは米CNBCのニュース、つまり英語でニュースが流れているので、その内容自体はよくわかりません。
ダウ平均株価などがリアルタイムでわかるのでつけているだけです。
そしてパソコンを開き、米国の株式市場の様子をチェックします。
私は日本株専門
米国株には手が回らない
米国の株式市場は現地時間の9時半から16時まで、これは日本時間にすると23時半から翌朝6時、サマータイムだと22時半から翌朝5時になります。
日中は日本株、夜に米国株の取引をしている人もいるようですが、私は日本株専門です。米国株もやりたい気持ちはありますが、とても時間がありません。
日本株の取引だけで一日がビッチリ埋まってしまうので、とても米国市場まで手を出す余裕はないのです。
米国株では運用しないけれど
米国市場はこまめにチェック
当然ながら、資料もすべて英語のため、読み込むのも難しいです。それに為替のコストがかかるのも煩わずらわしいですね。無理して手を出すものではないと個人的には思っています。
それでもなぜ米国市場を確認するのかというと、米国市場が日本市場に大きな影響を与えるからです。古くから、「米国がくしゃみをすると日本は風邪をひく」といわれてきましたからね。
日経平均株価とダウ平均株価、また東証株価指数(TOPIX)とS&P500の動きはある程度連動するといわれます。最近は少し値動きが一致しないケースもありますが、参考にはなります。
※本稿は、『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え 資産18億円を築いた「投資術」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。