米電気自動車(EV)大手テスラの株価は2023年に急伸したが、それは主に22年末に株価が落ち込んだ反動が大きかったためだ。世界で最も活発に取引される株式であるテスラ株にとって、今年は同じ理由で厳しい年になるかもしれない。  テスラの10-12月期販売台数は約48万5000台と予想をやや上回ったが、中国のライバル、比亜迪(BYD)の販売台数(約52万6000台)を下回った。EVのパイオニアであるテスラが四半期ベースの販売台数で首位から陥落したのは初めて。BYDはより規模の大きい自国市場でより安価なEVを提供していることから、今後も首位にとどまるとみられる。