「できるリーダー」になれる人、なれない人の決定的な違いもうすぐリーダー職に任命されそうな方やリーダー職を狙っている方は、リーダーになる前に準備を進めておこう(写真はイメージです) Photo:PIXTA
*本記事は本の要約サイト flier(フライヤー)からの転載です。

おすすめポイント

「あなたはできるリーダーですか?」――本書の冒頭に提示されている問いだ。この後には「この問いに間髪を容れずに『はい!』と答えられる人は、世の中にどのくらい存在するのでしょうか?」という問いかけが続く。

『できるリーダーになれる人は、どっち?』書影『できるリーダーになれる人は、どっち?』 林 健太郎著 三笠書房刊 1650円(税込)

 リーダーとしての能力に自信を持てない。その原因として挙げられているのは「専門の教育や訓練をほとんど何も受けずにチームを任されるため」だ。実際、できるリーダーとはどんな人か、自分は何を求められているのかもわからないままリーダーになった人やそろそろリーダー職に任命されそうな人は多いのではないだろうか。本書は、まさにそんな人に贈りたい一冊だ。

 著者の林健太郎氏は、リーダー育成家の肩書を持ち、数多くの経営者やビジネスリーダーに対してコーチングを実施してきた。本書ではそうした経験をもとに、「できるリーダーたちがリーダーになる前からしていること」を6つの「リーダーへの登龍門」としてまとめている。6つの登龍門とはすなわち、「社長は何を考えているのか?」を考える、「報・連・相」を大切にする、「意思決定」に責任を持つ、「自分の意見」をハッキリ伝える、「自分と相手の感情」を分析できる、「人を巻き込む力」がある、だ。要約ではそのうち3つを紹介した。

 本書で示される内容は、具体的な行動指針となるものばかりである。これらを自然と実践できれば、きっと「できるリーダー」になれるはずだ。昇進が見えてきた人やリーダーを目指す人はもちろん、迷えるリーダーにとっても、進むべき道を照らしてくれる一冊となるだろう。(中村美音)