誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
怒ってもムダ?
今日は、怒るよりも有効なことについてお話ししたいと思います。
他人に嫌なことをされて、怒りが生じることはありますが、その怒りが相手の行動に変化をもたらすことは、めったにありません。
アナタが怒ったとしても、相手がその怒りの本質を理解して、行動を変えることは難しいのです。
相手の行動を変えるには?
感情にまかせて怒るよりも、「宣言する」ほうが効果的です。具体的には、自分が嫌なことやダメなことを淡々と相手に伝えるのです。
たとえば、相手が嫌なことを繰り返した場合、次回同じことがあれば具体的に嫌な点を指摘して「もう一緒に遊びに行かない」と宣言し、それを実行します。
こうすれば相手も、自分がなぜ怒っているのかを具体的に理解して、行動を変えようとするでしょう。
1回くらい怒ってもいいけれど
まあ、感情を抑えるのが難しければ、1回くらい怒ってもいいかもしれませんが、冷静に宣言して実行するほうが、アナタの怒りに対する相手の理解度が増すはずです。
他人の怒りに鈍感だったり、怒りに慣れるということもあるので、行動の変化をもたらしにくいんですね。
最終的には、冷静な宣言と実行を組み合わせて、相手との関係を改善していくことが大切です。怒りの感情で心がモヤモヤしっ放しのときは、この有効なアプローチを試してみてください。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。