年間約50万人がシカゴのグレイハウンドのバスターミナルを利用している年間約50万人がシカゴのグレイハウンドのバスターミナルを利用している Photo:Danielle A. Scruggs/The Wall Street Journal

【シカゴ】米シカゴにある長距離バス「グレイハウンド」の待合所には、昼夜を問わず人が行き来しており、その数は年間約50万人に上る。空調が効いた屋内にトイレや売店があり、警備員もいる。毎日30本余りのバスが発着する。

 バスの利用者は、間もなく寒い屋外で過ごすことになるかもしれない。ヘッジファンド、アルデン・グローバル・キャピタルの関連会社が、保有するこのバスターミナルを売りに出したからだ。急ピッチで開発が進むウェストループ地区に8万7000平方フィート(約8080平方メートル)を占めるこの不動産は、3000万ドル(約42億6000万円)以上の値がつく可能性がある。

 バスターミナルは閉鎖されるかもしれず、電車や航空機の利用者ほど注目されることのない、低所得層が多くを占める何百万人ものバス利用者を待つ苦境が浮き彫りになっている。