新規営業の背景にはどんな理由がある?
その理由は、「どうしたら新規営業が成功するか」を考えることは手段の検討であって、根本にある要求に辿り着けていないからです。本質ではありません。
どういうことかというと「新規営業に行け」という背景には2つの理由があることが考えられます。
1.既存の営業先だけでは現在の経営が苦しい
2.現状は安定しているが、将来のために顧客との関係をつくりたい
このどちらかであることがほとんどですが、この2つだけでもアプローチは違います。たとえば、前者であれば、すぐに取引できそうなところに営業する必要がありますが、後者であれば、既存の営業をしつつ、挨拶程度で「なにかあったときに声をかけてもらえるように新規顧客を回ること」が求められます。
つまり、ただの「新規営業に行け」という命令でもその方法は大きく変わってくるのです。頭の回転が速い人は、この「本質を掴むこと」を考えるときの約束ごとにしているのです。
どうして相手がその要求をしてきたのか、そのことがわかれば仕事の幅は大きく広がり、「あいつは本当に頭の回転が速くて理解も速い」という評価も得られます。もちろん、評価されるために働いているわけではない人もいるかと思いますが、評価されて困ることもありません。
ぜひ頭の頭の片隅に入れておいていただけると幸いです。