今生きている人生で「悔いのない生き方」をしている人はどれだけいるでしょうか。しなかったことで後悔するよりも、自分に正直な人生を生きたほうが絶対幸せです。「やりたいこと」をやり始めてからが本当の人生だからです。では、「やりたいこと」を見つけるにはどうすればいいのか? 今すぐ「今すぐ、ふせんを使うこと」です。頭の中で考えたところで見つかりません。「書く」のです。
「面倒くさいな」と感じた方、だから「ふせん」なのです。ノートや手帳、パソコン、スマホのいいとこどりした最強アイテム「ふせん」を使うことで、驚くべき効果が表れます。やることは、「書いて貼って並べ替える」だけ。ふせん特有の5つの特色のおかげで、脳の潜在能力をつかいこなして、人生が180度好転します。
『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』から一部抜粋して紹介。ふせんを1日1枚書き始めた瞬間から、みるみる自分が変わっていくことに驚きます。自身の変化とふせんのすごさをぜひ堪能してください。

【子どもでもできる】「思考は現実化する」の実現のために必要なことPhoto: Adobe Stock

言語化すると、思考は現実化する

「神ふせん」は、ふせんの特性を活かした思考整理術です。前回の記事で、ふせんを使うと思考の言語化がスムーズになるとお伝えしました。たとえば、頭の中でモヤモヤ渦巻く悩みや願望、価値観や関心事など、自分にとって一番大切なことを、スッキリ言語化できるようになります。ふせん上で「見える化」されるので、ふせんを並べ替えて組み合わせるだけで、「自分が本当はどうしたいのか?」に気づける仕組みになっているのです。

「思考は現実化する」といいますが、正確には「言語化すると、思考は現実化する」ということ。私自身も、「やりたいことは銀行員ではない」と40代で気づき、思考を言語化したら、50歳で独立できました。ですから今は、仕事もプライベートも「やりたいこと」しかやっていません。

ふせんに書くと、子どもは自分の意見を言えるようになる

 効果があるのは、大人だけではありません。子どもは純粋なので、即効性があります。

 もともと子どもは言語化能力が未発達なので、自分の考えを言葉にするのが苦手です。それゆえ、みんなの前で発言するのを嫌がるし、作文や日記も好きではありません。あなたが子どもだったときのことを思い出してください。作文や日記は得意でしたか?おそらく、ほとんどの人は苦手だったと思います。それゆえ、罫線が引かれた広い紙面を見た瞬間に頭がフリーズして、鉛筆を持つ手が固まります。

 ところが、ふせんは小さいので、単語や短い文章しか書きようがない。それゆえ、子どもでさえ、自分の考えを言語化できてしまいます。子ども特有の大きな字で書けば、すぐに1枚埋まります。達成感が生まれるので、言語化への苦手意識がなくなるわけです。

 それだけではありません。ふせんはシールと同じで、貼るだけでドーパミンが出ます。子どもだった頃を思い出してください。あなたもシールが大好きだったのでは。

 シールを台紙からスーッとはがして、ペタっと貼るあの感覚です。大人になった今でもワクワクしますよね。

 仕組みはシンプルで、ふせんやシールは、貼るだけでプチ達成感が得られて、ドーパミンがあふれ出るからです。ドーパミンには情報処理能力や集中力を高める効果があるので、考えを言語化する能力が自然に身についてくる。結果的に、言語化への苦手意識がなくなって、自分の意見をスラスラ言えるようにもなるのです。

ふせんに書くと、子どもは主体的に勉強し始める

 情報処理能力が強化されて、言語化しやすくなるのが、「神ふせん」の真骨頂だということ。それゆえ、言語化能力が未発達な子どもでさえ、自分の考えを言葉にできるようになるのです。

 実際に、小中学生のうちに「やりたいこと」を見つけて稼げる大人に育てるプログラムを作ってみたら、子どもたちの目の色が変わり、大人顔負けのスピードで成長し始めました。

 たとえば小学生のA君は、「プログラマーになる!」と、将来の夢を言語化しました。すると、夏休みにプログラミングを勉強する計画も言語化できました。そうしたら本当に、ゲームのプログラムを作れてしまったのです。「言語化すると、思考は現実化する」のは、子どもも同じだったのです。言語化された目標は自分の意志にもとづいているので、子どもは喜んで行動します。自分の考えを整理できるので、発言することへの抵抗感もなくなりました。

「神ふせん」はこのように、頭が柔軟で伸びしろが大きい子どもにこそ、ストレートに威力を発揮します。お子さんやお孫さんがいらっしゃる方は、子どものために「神ふせん」を活用してみてはいかがでしょうか。そのためにもまずは保護者自らが、「言語化すると、思考は現実化する」ことを体験してみましょう。

(本原稿は、『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』著者による書き下ろしです)