クリス・クリスティー前ニュージャージー州知事が2024年米大統領選の共和党候補者指名争いから撤退したことは、ニッキー・ヘイリー前サウスカロライナ州知事にとって、ドナルド・トランプ前大統領に代わる候補者を探している有権者の支持を伸ばす格好のチャンスと言える。だが共和党はトランプ氏を圧倒的に支持する労働者階級への依存を強めており、ヘイリー氏は依然として厳しい挑戦に直面している。アイオワ州でのクリスティー氏への支持は弱かった。そのため、同氏の撤退によって、候補者指名争いの初戦となる15日の同州党員集会で、ヘイリー氏らが支持を広げられる余地はあまりない。一方、2戦目となる予備選(23日)が行われるニューハンプシャー州では、クリスティー氏は比較的支持を集めていた。同州でのクリスティー氏の支持基盤はヘイリー氏の支持層とよく似ている。大卒で、多くは穏健な考え方をする有権者で、共和党には緩く属しているにすぎない。
ヘイリー氏、クリスティー氏撤退は強力な追い風
ニューハンプシャー州で強み発揮へ アイオワ州などはトランプ氏が依然として有力か
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