ロシアが罪のないウクライナの人々を虐殺している間、国連はほとんど何もしてこなかった。しかし国連は突如、行動の動機を得た。それは、イスラエルの正当防衛行為をジェノサイド(大量虐殺)の罪に問うというものだ。国連機関の国際司法裁判所(ICJ)は11日、イスラエルが対ハマスの戦争でジェノサイドを行っているとの南アフリカの訴えを受けて、審理を開始した。ハーグでの初日の審理で南アは、イスラエルがハマスによる昨年10月7日の同国民間人の大量殺害を受けた軍事行動で、2万人以上のパレスチナ人を殺害したことが、ジェノサイドの罪に当たると主張。こうした状況は、イスラエルの軍事行動が「パレスチナの住民、人種、民族グループの大部分を滅ぼすことを目的としている」証拠になると訴えた。